二重跳びのコツ決定版!小学生10万人へ指導した練習法を公開

その瞬間子ども達は「喜び」と「驚き」で溢れた満面の笑顔を見せます。あなたは人生で初めて二重跳びができた子どもの表情を見たことはありますか?


小学校の冬の風物詩といえば縄跳び。ここで必ず練習をするのが二重跳びです。

これまで縄のまっちゃんは約300か所の小学校で縄跳びの出張指導を行いましたが、先生方から一番多い指導の要望が二重跳びでした。それだけ、つまずく子どもが多いのです。

あなたのお子さんはどうですか?

「こうやってヒュンヒュン!って回すの!!」
「縄をもっと早く回して!!」
「もっと高くジャンプしなきゃだめでしょ!!」

必死に練習をさせるけど、いつまでも二重跳びができない。子どもが上手くできないのがモドカしくて、イライラする。結局できないまま、子どもが練習を嫌になってしまい、縄跳びを投げ出してしまう…。

きっと思い当たる人は多いはず。

縄のまっちゃんは小学生に縄跳びを教えるにあたって、まずは多くの文献・論文を調べました。次に縄跳び教室を定期的に開催し、理論と現場を渡しながら二重跳び練習法の研究を続けました。

延べ10万人への指導を通じ、理屈だけでは知りえない子どもの癖にも気付きました。これらは効果的な練習方法として縄のまっちゃんの中で固まっています。

この練習方法を用いると、多い時には1コマ(45分)の授業で、クラスで6割の子どもが二重跳びができるようになりました。既に二重跳びができた子供も、記録が伸びたり、次の技に進むことができり…。目に見える効果が確かに現れました。

教えた子供には嬉しさのあまりに泣き出してしまった女の子もいました。あとで話を聞くと、周りの友達はみんな出来るのに自分だけできない劣等感に苛まれていたとか。自慢気に友達に二重跳びを披露しに行く、あの笑顔は今でも忘れることができません。

今回紹介する練習方法は、大学・大学院時代に蓄積した知識、10万人に教えたノウハウを再構成して体系化したものです。

この練習方法を使い、一人でも多くの子どもが二重跳びを出来るようになることを願って止みません。そしてあなたも是非、初めて二重跳びができた子どもの笑顔を体験してください。

== 目次 ==
はじめに
1.道具選びは縄跳び上達への第一歩
縄跳びの素材
縄跳びの長さ
グリップの選び方
保存方法
2.段階を踏んだ練習の流れ
ステップ① 30秒間70回前とびを目指す
ステップ② 手を叩いてリズムを掴む
ステップ③ 忍者のように音のないジャンプ
ステップ④ タ・タ・タ・タターン!!
ステップ⑤ 太田式スモールステップ方式(改)
3.ワンポイント練習法
リモコン持ち、マウス持ち
片手回し
タオルを脇に挟む
縄跳びを結ぶ
友達の目を見て跳ぶ
ジャンピングパネル
まとめ
参考

- 1.道具選びは縄跳び上達への第一歩

弘法筆を選ばずという言葉はありますが縄跳びは違います。使いやすい道具を選ぶことで進歩も数段違うのです。縄跳びの長さ、素材、グリップの長さなど、まずは二重跳びに最適な縄選びをしよう。

↑目次に戻る↑

①縄跳びの素材

はじめに、布製の縄跳びは二重跳びをするには素材として最悪です。

縄跳びの回しやすさは【空気抵抗】x【質量】で決まります。表面積が小さいほど良く、質量は重いほど良い。布製の縄跳びはこのどちらもダメなんですよ。表面積が大きく空気抵抗が大きい。しかも軽量で回しにくい。

(※) 紐製の縄跳びの例

二重跳びにオススメの素材はビニール製の縄跳びです。くわえて中空のものでないモノが好ましい。中空だと先に挙げた質量が軽すぎ、回しやすさが落ちてしまうからです。

縄跳びは中がしっかり詰まっているビニール製を選ぶようにしましょう。

(※)ビニールが詰まっている縄跳びの例

(※)ビニール中空の縄跳びの例

↑目次に戻る↑

②縄跳びの長さ

縄跳びの長さはプロでも敏感になるほど大切です。

二重跳びをするには両足で縄跳びを踏んで、脇の下にグリップが当たるぐらいがちょうどいいです。もしくは縄跳びをまっすぐ伸ばして身長+ 55㎝という測り方でもいいでしょう。結果どちらも同じぐらいの長さになるはずです。

仮にこれ以上長いと回すのが大変で、短いと引っかかりやすくなります。

また注意したい長さを調節するときのミスが、グリップの中に余分の縄跳びを押し込んでしまうこと。グリップの中には回転を助けるパーツが入っています。なのに縄跳びを押し込んでしまうと、せっかくのパーツの良さを生かせません。

しかもロープ捻じれの原因もなってしまいます。捻じれると回した時に安定せず、失敗しやすいので押しこむのは止めましょう。

こう書くと「身長が伸びたら長くするかも…」と言われますが、縄跳びを長くする日は永久に来ません。断言できます。なぜなら縄跳びは上達するにしたがって短くしていくモノなのです。縄跳びを長くしようとする頃には技術も上がり、結果的に同じ長さで跳べるようになります。

安心して切って長さの調節をしてください。

↑目次に戻る↑

③グリップの選び方

グリップとは握り手の部分のこと。これは握りやすいだけは不十分です。

二重跳びをするには長めのグリップがオススメです。なぜならグリップが長いと手首の小さい動きでも先端を大きく動かすことができ、無駄なく力をくわえられるからです。

(※) グリップの長い縄跳びの例

またグリップの中に【おもり】を入れた縄跳びをご存じの方も居ると思います。

グリップに重さがあると回すのが軽くなったような気がするのです。おそらくこれは錯覚なんですが、軽く回せる=早く回せるに繋がるため、これも一定の効果はあります。

ただし、グリップの長さが短いのが珠にキズ。これであと少し長ければ申し分なかったんですが。

(※)おもりの入った縄跳びの例

↑目次に戻る↑

④保存方法

縄跳びは癖や捻じれがない状態で保存しましょう。

長さの調整でも記載しましたが、綺麗な弧を描くまっすぐな縄跳びがベストです。特にビニールの縄跳びは、保存方法を間違えるとすぐに癖がついて取れなくなってしまいます。小学校では結んで保管しますが、本当はオススメできません。

関連記事:「縄跳びは結んで保管しましょう!」←あ、それオススメしません。 – なわとび1本で何でもできるのだ

縄跳びの保存でオススメなのは吊るしの状態。家でしたら画鋲やカーテンレールに掛けるといいでしょう。

もしも縄跳びに癖がついてしまったら熱湯茹をすると良いです。縄跳びを沸騰したお湯に入れて1分程度煮ることで、頑固な癖も取ることができます。とくに新品の縄跳びは梱包癖がついているので、最初に熱湯茹でをするといいでしょう。

↑目次に戻る↑

- 2.段階を踏んだ練習の流れ

いよいよ実践練習に入ります。二重跳びにも練習の順序があり、飛ばしても効果は薄いので1つずつ取り組んでください。

ステップ① 30秒間70回前とびを目指す

二重跳びをするには縄跳びを早く回す技術が必要です。そこでまずは前とびを早く跳ぶ練習をしましょう。目安は1秒間に2回以上で、30秒間で70回が目標です。

もし、まだ30秒続けて前とびができない場合は、二重跳びをするのはまだ早いです。おなじく1回跳ぶのに2回ジャンプをする【ピョンピョン跳び】をしている場合も、もう少し前とびの練習を続けましょう。

よく勘違いされますが、前とびができればスグに二重跳びの練習に入ってOK!!というのは大きな間違いです。前とびがある程度上達しなければ二重跳びは出来ません。

実はこの練習だけで7割の子どもは二重跳びができるようになります。それだけ前とびの習熟が大切なんです。

ただ闇雲に前とびだけ練習をさせると子どもはすぐに飽きてしまいますよね。小学校低学年など集中力が続かない年齢の場合、特に継続して練習をするのが難しい。そこでオススメなのは「ケンケンとび」や「かけあしとび」など、足を動かす技の練習です。足を動かすことで縄跳びの操作が難しくなるので、前とびも上手になります。しかも子どもも新しい動きには意欲的に練習に取り組んでくれるので、一石二鳥です。

関連記事:これはテッパン!!子どものやる気をガッツリ引き出す「縄跳びジャンケン」 – なわとび1本で何でもできるのだ

つまるところ、「いかに飽きさせず前とびを練習させられるか?」が二重跳びには大切になります。

↑目次に戻る↑

ステップ② 手を叩いてリズムを掴む

上記の練習と並行して、空中で2回縄跳びを回すイメージを掴みます。

空中で「2回手を叩く」「2回モモを叩く」練習をしよう。以前、伊藤家の食卓でも紹介された有名な方法で、効果は実証済みです。

ただし【手を叩く】だけだとリズムが途中で崩れてしまうので、オススメなのはモモを叩く練習法。モモはちゃんと空中にジャンプしないと2回叩くことができません。

ステップ③ 忍者のように音のないジャンプ

足の裏を全て着けて着地をすると「ドスン」と音が出ます。すると上手く連続ジャンプができません、二重跳びの時は、ジャンプはつま先だけでするようにしましょう。

着地の時にも足の裏を全てつけず、カカトを浮かべた状態で連続ジャンプをする。上手くできると着地で音がしなくなります。子どもは「忍者ジャンプだ!」というと喜んでやるので、ぜひお試しください。

↑目次に戻る↑

ステップ④ タ・タ・タ・タターン!!

あなたは二重跳びをするとき、どのように始めますか?

おそらくいきなり二重跳びに入る人は殆どいないと思います。きっと「前とび」を跳んでから二重跳びに入りますよね。驚くべきことに、小学生10万人中99%の子どもが「前とび3回」から二重跳びに入るんですよ。

音にすると「タ・タ・タ・タターン!!」です。

何かこのリズムに秘密があるのです。人間が心地よく勢いをつけるリズムでしょうか?いずれにしても、早くから前とび3回から二重跳びに入る癖をつけておきましょう。

ちなみに残りの1%は、三重跳びが10回以上できる子ども達。彼らは不規則に二重跳びに入りますが、それは例外的にズバ抜けて上手だったからです。

↑目次に戻る↑

ステップ⑤ 太田式スモールステップ方式(改)

二重跳びが1回できるようになったら、次は連続で跳ぶための練習に入ります。

これはINFという縄跳び協会の「太田先生」が作成した練習方法で、スモールステップ方式と呼ばれます。元のままでも良いのですが、今回は実践を通じて縄のまっちゃんが改訂したものを紹介します。

ステップ1 1-1-1-②-1-1-…-1-②

ステップ2 1-1-1-②-1-1-1-②

ステップ3 1-1-1-②-1-1-1-②-1-1-1-②

ステップ4 1-1-1-②-1-1-②

ステップ5 1-1-1-②-1-1-②-1-1-②

ステップ6 1-1-1-②-1-1-②-1-1-②-1-1-②

ステップ7 1-1-1-②-1-②

ステップ8 1-1-1-②-1-②-1-②

ステップ9 1-1-1-②-1-②-1-②-1-②

ステップ10 1-1-1-②-②-1-1-1-②-②

(★)1=前とび、②=二重跳び

(※)元のスモールステップ方式はこちらから

まずステップ1の「…」部分ですが、これは回数を決めていないという意味です。二重跳びが1回でもできたら、しゃがみ込んでしまっても良いので、何としても次の前とびに繋げる。この何としても次の前とびにつなげるのが大切です。

二重跳びを連続するためには、1回跳んでからロープを止めないことが重要。たとえ二重跳びの連続でなくても、ロープを止めないようにする練習が大切なのです。

よって態勢を整え、気持ちの準備をするために回数の制限をなくしました。ただ次の二重跳びに入るまでに「タ・タ・タ・タターン」を心の中で調子を整えるのを忘れずに。

ステップ2から9までは表のとおりなので、順番に挑戦していきましょう。

↑目次に戻る↑

- 3.ワンポイント練習法

ここまで練習の流れを紹介してきました。しかし途中でつまずくこともありますよね。だからこのページをご覧なのだと思います。

そこで次は課題別にワンポイント練習法を紹介します。これら実践の中で効果があったものを抜粋したものです。特に④の縄跳びを結ぶは効果絶大なので、ぜひ試してください。

↑目次に戻る↑

①リモコン持ち、マウス持ち

早く回せず「ヒュン」という音が出ない人は、グリップの握り方を変えてみましょう。

●親指をリモコンのボタンを押すように立てる「リモコン持ち」 

   前とびや二重跳びの時に効果的。癖にしておくと良い

●マウスのクリックのように人差し指を立てる「マウスもち」

   あやとびや交差跳びに効果的。またさらに次のレベルのはやぶさを練習する時にも有効。二重跳びも子どもによってはやりやすくなる

②片手回し

早く回せない人の別の方法です。縄跳びを片手で持って回してみまましょう。

・ビュンビュン音がするように回す
・連続して10回以上
・利き手じゃない方が難しい
・ジャンプを加えて「エア二重跳び」に挑戦

③タオルを脇に挟む

脇が開いてしまう場合に効果的です。タオルでなくても「赤白帽」「縄跳び」など脇に挟めればなんでもOK。

④縄跳びを結ぶ

ギリギリで二重跳びが出来ない人にオススメの方法です。グリップに近い部分に結び目を作り、長さを短くします。1つ結ぶことで2㎝短くなるので、両方に1つずつ結ぶとバランスが良くなります。やや荒療治なんですが、もう少しの子供がいきなり出来るようになるので一度試してみてください。

⑤友達の目を見て跳ぶ

視点を固定するとジャンプが安定します。同じ場所でジャンプが出来ない人は試してみましょう。連続二重跳びを練習するときに効果的です。

ちなみに本物の目でなくても、「絵に描いた目玉」など目標物があれば効果があります。

↑目次に戻る↑

⑥ジャンピングパネル・トランポリン

跳ねる床を使って感覚を掴みます。まれに置いている学校があり、ジャンピングパネルのある小学校は圧倒的に縄跳びのレベルが高いです。設置をしている都内の小学校では、2年生が三重跳びを楽々跳んでいたのには驚きました。

関連記事:「三重跳び」をする小学3年生:子供のヤル気をマネジメントする「ジャンプ台」の戦略 – なわとび1本で何でもできるのだ

(※)ジャンピングパネルの例

また家庭用のトランポリンでも同じ効果があります。ジャンピングパネルより狭いので、安全に注意して練習に取り組んでください。

関連記事:家庭用ミニトランポリンが「二重跳び練習」に効果絶大なのでオススメ – なわとび1本で何でもできるのだ

(※)家庭用トランポリンの例

↑目次に戻る↑

- まとめ

この記事で紹介している練習方法は、先人の研究を多く参考にしています。しかし、彼らの必死の研究も埋もれてしまえば意味がない。これはあまりに勿体ないことです。この記事を書いたのには、彼らの有意義な研究を埋もれさせない意図もあります。

専門家でなくとも、縄跳びはコツや練習方法を知れば誰にでも教えることができます。
ぜひあなたの手で、二重跳びの練習方法を子ども達の元に届けてください。
記事の拡散大歓迎です。


◆追記(2015/3/18)◆

記事の一部を修正、最新情報に更新しました。

◆追記(2013/11/28)◆

練習方法を動画でまとめました。

2重とび練習法ステップ① 前とびを30秒間で70回とぶ
2重とび練習法ステップ② 空中で手を二回叩く
2重とび練習法ステップ③ 忍者のような音のない着地
2重とび練習法ステップ④-1 前とび3回から2重とびをとぶ
2重とび練習法ステップ④- 2 2重とびを1回とぶためのコツ
2重とび練習法ステップ⑤ 太田式スモールステップ方式改

◆こちらも参考に◆

[スポンサードリンク]

この記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。