縄跳び演技で大会出場を目指す人向け、フリースタイルの作り方。


縄跳び競技では演技のことを「フリースタイル」という。
ルールでは『45秒から75秒の間に自由に技を組み合わせ、その完成度や難易度を競う。』とあり、
トップ選手になれば、まるでが体の一部のように縄跳びが自由自在に動きまわる。

前回の入門編では概ね30秒程度の演技を創る方法を紹介した。
そこで今回は「フリースタイル」の規定にある45秒〜75秒の演技を創る手順を紹介する。

なお、入門編には技を組み合わせる基本が紹介されているため、
未読の方はまずそちらからご参照いただきたい。

縄跳び演技の作り方。初心者がゼロから作り始める方法 – なわとび1本で何でもできるのだ

人前で演技をするのに、30秒じゃちょっと短い。
けど1分前後の演技ができれば…格段にそれっぽくなる。
そう、それはパフォーマンスだ。

目指すカッコイイ縄跳び演技まであとちょっと。

==目次==

はじめに
1. ポーズの練習をする
2. パーツを「メイン」と「サブ」に分類する
3. 演技を構成してみる
おわりに

- 1.ポーズの練習をする

Olympic Basketball, North Greenwich Arena - 12 August 2012

前回の演技には『始まり』と『終わりがない』。
厳密に言えば傍から見て分かるような始まりと終わりの合図がないのだ。
演技は人に見てもらって成り立つ。
そこで見てもらう人に分かりやすい始まりと終わりの合図、ポーズを練習しよう。

といっても固く考える必要はなくて、

ポーズ=止まってる瞬間

ぐらいに考えていただければ問題ない。
たとえば前とびを始める前の姿勢。これも身体が止まっているのでポーズの一つだ。

もちろんオリジナルのポーズを作って頂いてもOK。
ただオリジナルポーズを作るときに1つだけ注意。
それは複雑にしすぎないこと。

縄跳びを絡め、姿勢にこだわって、目線なんかもキメちゃって…いいことだが、
あまりにこだわり過ぎるとスグに跳び始められない。
終わりのポーズは特に、技からスムーズに入れるモノにしていただきたい。

- 2.パーツを「メイン」と「サブ」に分類する

Puzzle

次は演技の組み立てだ。
今回は前回よりも長い演技を創るため、技の組み立てに少しコツが必要になる。

そこでまずは8回ジャンプのパーツを「メイン」と「サブ」に分けてみよう。

難易度が高い技、苦手な技、3重とび以上の技など、
比較的高い集中力を必要とするパーツは『メイン』に分類しよう。
そして、ご自身にとって簡単な技、移動をしながらでも出来る技など、
技そのもの以外に集中を持って行っても大丈夫そうなパーツを『サブ』に分類する。

これらは個々人のレベルによって変わるので、主観で分類して頂いて構わない。
2重とびが難しい人もいれば、交差2重でも簡単という人もいるだろう。
どうしても分類に迷った場合は、
このパーツをやりながら縦や横に移動できるか??
を判断の基準にしていただきたい。

45秒演技だと、パーツが8個〜10個は必要になるので、
頑張ってパーツを創って欲しい。

- 3.演技を構成してみる

tube setting tutorial 8. Cash Ring

『メイン』と『サブ』が分類できたら、次は演技を構成してみよう。
前回は何も考えず機械的に組み合わせる練習をしたが、今回は流れを意識して構成してく。

まずは分類したパーツを『メイン』50%『サブ』50%の割合で演技に入れよう。
というのも、45秒以上跳ぶには尋常ではない体力が必要だからだ。
普段なら問題なく跳べる技であっても演技後半では、いとも簡単に失敗してしまう。

よって最初はメインの割合を半分ぐらいに抑え、徐々に割合を増やしていく。
上達していけば60%、80%を『メイン』にした演技も構成できる。

※実は上達すると殆どの技を『サブ』として使えるため、結果的に50%ぐらいに落ち着くことが多い。

次に構成のコツだ。
これは好みの出る部分なのであくまで参考までに。

自分は大きく演技を3つのパートに分ける。それは、

ツカミ、ツナギ、シメ

の3つだ。
まずツカミでは『メイン』を2つぐらいを使って難易度の高い技をブチ込む
最初のうちは体力もあり、高いジャンプや難しい縄跳び操作がしやすい。
元気なうちにキツイ技を、と言った感じだ。

次にツナギでは『サブ』を主に使って、できるだけ体力を減らさないように心がける。
移動が出来る技やアクロバットの技が出来るときはここでやる。
入れるにしても高いジャンプをしないで済む『メイン』を選ぼう。

そして最後のシメでは『メイン』『サブ』を半分ずつぐらい。
演技終わりは『メイン』で盛り上げたいが、体力も一番きつい場面なので無理はしない。
慣れている組み合わせや『メイン』の中でも安定しているパーツを放り込む

手前味噌だが、引退試合の演技はこの手法に忠実に構成している。

0’13ぐらいまでがツカミ。その後1’00の音が変わるまでがツナギ②。
んでもってその後の1’15までがシメだ。
意図したわけではないのだけど、
時間配分は1:3:1になっている。

もちろんこれ以外にも構成方法はあるので、
色々考えてオリジナルの演技を構成してほしい。

- おわりに

IMG_9337

45秒以上の演技は「フリースタイル」と呼ぶことが出来る。
そう、あなたは既にロープスキッピング選手権大会への出場ができるのだ。

もちろん競技の演技を構成するにはルールに沿わなければいけない。
だがまずは何より「フリースタイルを作れる!!」というのが大切。
技の難易度やらルールは二の次でOK。

さて、次でいよいよ最後。
パフォーマンス向けの演技「フュージョン」を創る方法を紹介する。
これまで使っていなかった音楽を使った演技にチャレンジしていただきたい。

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この記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。