ラヌーバ「なわとびアクト変革計画」 第二弾  ~誤解を解くという仕事~

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Show全体での優先事項の関係で一時的に中断していたものが、
ついに再発進した。

ラヌーバの改変計画の第二弾が動き始めた。

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先日の記事でも触れたけど、
ディレクターの上司、シニアアーティスティックディレクターという人の指示により、
ラヌーバのなわとびが大きく改変されることになった。

ラヌーバ「なわとびアクト変革計画」 第一弾

 

前回の改変では「アクト中のキャラクター」を変更。
サムライのイメージで動くようになった。

 

そして今回は、
自分たち以外の人も関係する改変だ。

本当は今日のトレーニングで完成してShowに持っていく予定だったけど、
諸事情により来週まで持ち越し。
この改変が加われば、雰囲気はガラリと変わると思う。

変革第一弾のように、うちらだけの変更はメッチャ簡単。
縄跳びの知識もあるし自分達が何とかすればいいだけ。
でも全体を関係させた場合、改変には予想以上の時間が必要だ。

基本的に、自分たち以外はコーチを含めて縄跳びの未経験者。
個々の専門分野では世界トップレベルだけど、二重とびができない人も居るわけで。

すると、少し困った事が発生する。

 

縄跳びってサーカスに扱われてる運動の中でも比較的簡単な部類に入る。
トランポリンとか体操競技、空中ブランコなんてのは、長年のトレーニングできるようになるもの。
なにより素人がやると危険だし。

この点で縄跳びは無理なアクロバットを含めなければ至って安全で、
ジャンプもやり過ぎなければ身体への負担も少ない。
だから楽そうに見える、簡単にやってるように受け取られやすい。

じゃ何が難しいかっていうと「コーディネーション」と「縄まわし」に尽きる。
全ては身体と縄跳びの関係性で動くわけで、全てはタイミングによって決まる。
いくら美しく跳んでも、いくら綺麗に縄を回しても、タイミングが良くなければ引っかかる。

更に事情を複雑にするのが「縄まわし」。
誰でもすぐに回せるように見えるけど、実は跳ぶより何倍も難しい。

本気で縄に関わったことのある人なら説明するまでもないよね。
「2:8」の割合で縄まわしの方が難しいって言われるほど。

すると、どういうことが起きるか。

「見た目で簡単そう」 => 「ちょっと練習すれば、誰でもできるよね?」

 

っていう恐ろしい方程式。

今回の第二弾の変革のためのトレーニングで、
恐ろしい方程式の被害者になったアーティストは少なくない。

パッと言われて動ける人の方が稀だ。

できそう、だけどできない。
それが縄跳びってもんだよ。

なわとびのソリスト二人以外、
関わっているアーティストだけでなく、
ディレクターやコーチも縄跳びの難しさを理解している人は少ない。

今回の変革計画の中で、
「縄跳びって簡単なんだ!」っていう誤解を解くことも、
自分たちの仕事なのかもしれない。

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この記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。