シルクドソレイユが教えてくれた大切なコト

シルクドソレイユが一期一会の理由。ショーがいつ終わるかは誰にも分からない

シルクドゥソレイユ、最新Showのクリエーションが始まったみたい。

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http://64.254.20.190/en/shows/cirque2014/default.aspx

伝統的に、最新作は初め名前がない。
名前が発表されるのは公開される直前。

それまでは出演するアーティストはもちろん、
内部の人もごく一部を除いて候補すら知らない徹底ぶり。

んで、正式な名前が出るまでは「Cirque○○」みたいに、
クリエーションの年数で表現される。

クリエーション中はその内容も極秘で、
創作現場は大きな幕で仕切られて、社内の人ですら直接関与していなければ立ち入り禁止だ。

ちょうどうちらがモントリオールに居る時期、
「Iris」のクリエーションをしてた。
例のごとく幕で仕切られたスタジオ。

にしても、よりによって社食の真横のスタジオを使うもんだから、
食事中にものすごい音がしても何も見えないって言うね。。。
後で聞いたら、食事の席の真横にトランポリンがあったらしい(笑)

ビックリしてご飯こぼすから、食堂の隣はやめてくれー。

ちなみに、クリエーションへの人材召集は今が佳境。
世界中の人材をキャスティングの人が、血眼になって集めてる時期だ。

自分も受けた9月のオーディション、
実は毎年7月~9月ぐらいまででオーディションを世界中で開催して、
次回作や交代要員のアーティストを探し求めてるのだ。

オーディションでお眼鏡にかなった人、
既に合格してリストに載ってる人、
Showに出演しながら移動をもくろむ自分みたいな人、

キャスティングの人たちが必死で集めた人材、
制作チームの指示で、新作Showのクリエーションに向かう適任者を選び出す。

んで、年末までには全ての関係者がそろってクリエーションに臨む。

そうそう、
新作Showのページを見て気付いた人も多いと思う。

実はすでに初回公演地のチケットが先行販売されてて、日程まで決まってる。

シルクドゥソレイユは強気だなぁ・・・。
だってもう初回公演の日程が決まってるんだよ?
しかもチケットだって、売っちゃうんだよ??

すごいなぁ…

モントリオールには、
「シルクドゥソレイユなら問答無用で見に行く!!」
っていうお客さんが多いのかな。

悲しいかな、

産まれゆくShowもあれば、
生涯を終えるShowもある。

SALTIMBANCOは惜しまれながら幕を下ろすことになった。
http://www.cirquedusoleil.com/en/past/shows/saltimbanco/default.aspx

会社、そして社長の意向としてこれまでShowは閉めなかった。
でも世界的な不況とか諸々の複雑な事情が重なって、
順番にShowをクローズしていくことにしたらしい。

本部で働く人を含め、Showに思い入れのある人は数えきれない。
ラヌーバにもSALTIMBANCO出身のアーティストがいるし、
断腸の思いっていうのがぴったりな表現。

未来の事はわからない。
内部であっても情報は回るのはギリギリだったりする。

でも、
全てのShowは確実に年数を重ねて、
いつの日にか、Xデーが訪れる。

中には『Dralion』みたく復活するShowもあるけどね。

会社が全力で生み出す新しいShow、
その裏でひっそりと幕を下ろす古き良きShow。

Showを観るって「一期一会」なんじゃないかな。
観れる時に見ておかないと、きっと後悔すると思う。

www.shoichikasuo.com