当事者意識の暴走が、ときに周囲を傷つけ迷惑を被る。

ダブルダッチが縄跳びアクトに入ってから、早いもので2週間。

 

おかげさまで演技も安定してきたし、メンバーのモチベーションもいい感じ。
そろそろ次の段階に進もうって話も上がってて、全体の気持ちが揃ってるのが嬉しいなぁ。

とはいえ、ダブルダッチが入ったことで他の場面も多くの変更を余儀なくされた。
さらに新人が多い状況も重なり、色んな場面で初めてを経験するアーティストが多い。
とくになわとびアクトはHouse Tromp(他のアクトのアーティスト)の動きが複雑で、
ちょっとした動きの遅れや間違いでも縄跳びに接触したり、人同士が交通事故を起こしたりする。

 

この状況に、コーチは大変だ。

 

あれもこれも変更になって、新人には教えなきゃならんくて、
しかもなわとびだけじゃなくて他のアクトも管理しなきゃで…。
ここに日々の業務も加わり、もう大忙し。

 

んでふと考えた。
この「縄跳びアクト」の仕事を自分が引き受けようって。

 

- 性質上、細かいところまでは難しい

コーチは多忙だ。
毎日のショーについて何か報告書を書いてるし、縄跳び以外のアクトも振付や動きを管理してる。
しかもラヌーバはメイン以外の人たちの動きが多いことで有名。
こんだけ新人が入ってきたらもう目が回る状態だと思う。

 

とはいえ、なわとびアクトだって改変されたばかりで調節が必要な段階。
新しい役割を任された人に丸投げ!ってのは乱暴すぎる。
カウント、立ち位置、出来るならば周囲の状況も伝えてあげられれば理想的。
ここまで伝えられたら、まず問題なく動ける。
そこはさすがの身体能力と肝の据わり方。

でも、現実はそうはいかなくてね。
ざっくりリハーサルをして、さぁ本番!ってこともしばしば・・・。

まぁコーチの激務を考えれば強くは言えないが、あまりいい形ではない。

 

★★

 

過去にも全体が崩壊する危険性があったり、
ミスに繋がる場面に関してはコーチを介して指摘をしてもらった。

けど、少し引いて考えた時、
ただでさえ激務の中、あ~だこ~だ細かいことを言われるって…ウザいと思う。

指摘をされるアーティストも、誰かを介して改善点を言われるっていい気分じゃないと思う。
加えてコーチも人間、指摘をするのを忘れていたってこともある。
言ったのに1週間改善されないとかザラにあった。

自分はアクトをより良くしたい。
けど言われるアーティストは気分良くないし、
コーチも忙しさで板挟み・・・。

 

これはもう仕事を分担するほうが効率がいい。

 

- なわとびアクト、再発見

おかげさまでダブルダッチについては、暗黙のうちに理解を得ることができてる。

ディレクターもコーチも、ダブルダッチについては自分の意見を採用してくれたり、
練習のスケジュールや演技についての要求も直に言ってくれる。

メンバーの5人もストレートに意見を言ってくれるしね。

 

この感じをなわとびアクト全体の広げてみようと考えてる。
新たな役割を任された人に、どうやって動くのか、立ち位置はどこかを指示したり、
全体の動きで問題点があれば縄跳びに直接関係なくても首を突っ込んでみたり。

アーティストとも直接コミュニケーションを取る。

 

以前は縄跳びに直接関係する場所以外、関心が低かった。
それなのに動きの乱れとか細かいズレについては人一倍うるさくて、
細かいカウントやら立ち位置に、イチイチ苛ついていた。

間違いなく鬱陶しいやつだったと思う。

 

ソリストゆえアクトに人一倍意識が向いてるけど、
コーチを通すという大義名分の元、アーティストには直接口に出せない、
というか面倒臭がって出さなかったことが、
これまで抱えてきたイライラの根源。

 

少し前に考えさせられたこの記事。

本気になれない人には「当事者意識」が足りない – Ust’s Diary

本気になっていたつもりだったけど、
きっと自分のやりたいことだけ、に本気だったのだろう。

細かい振付や小さい動作の一つ一つが集まって、
一つのアクトを構成する、ショーを創りあげる。

 

当事者意識をもう一度見直して、
再び縄跳びアクトに本気で向きあおうと思う。

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この記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。