責任がある場所にこそ、新たな充実感は生まれる。

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早いものでラヌーバにダブルダッチが入って3ヶ月が経過した。
回数にして100回を超え、もうじき150回。

 

ラヌーバには純粋なダブルダッチ経験者が居ない。
自分たちも少しかじった程度。。。

問題は色々と見えてくるけど、
どうやって対処するのも実は試行錯誤だったり。

- ダブルダッチで怪我をする

このように書くと「アクロやるから?」って言われそうだけど、そうじゃない。

 

普通に両足で跳んでいるだけでも怪我をするのだ。
なぜなら、週に10回というのが致命的な危険性だから。

 

いまの演技にはアクロバットがほとんど入っていない。
正確には一時期やってたんだけど、あまりに危険ってことで即中止。
それも捻ったり2回まわったりじゃなく、単純なスタン宙。
世界レベルのアーティストをしても、ダブルダッチの中でスタン宙は危険なのだ。

 

恥ずかしながら、真っ先に怪我をしたのは自分だった。
これと言って難しいことはやっていない。普通に跳んでただけ。
なんなら日本のダブルダッチャーの人々にしたら準備運動レベルかも。
にも関わらず、両膝と両アキレス腱に激痛を伴う慢性炎症を起こした。

今でこそ日々のエクササイズを増やして備えているので出演できているが、
ダブルダッチ専用の筋トレをしないと怪我が怖い。

 

さらに他のメンバーも立て続けに足を痛め、典型的なシンスプリントを発症。
中でも重症だったアーティストは、結局ドクターストップが掛かってしまった。
彼がショーでやっていたのは「2重」と「シャー」だけなのに、だ。

いまでも彼は療養中でしばらく演技から離れている。
専門の空中ブランコこそ大丈夫だが、
ダブルダッチ以外にも走る、跳ぶと言った動作は一切禁止とのこと。
怪我した当初は歩くのですら痛いと言っていた。
この状態がしばらくは続くというから、相当な痛みなのだろう。

 

★★

 

こうなってくると、あまり無理をさせられない。
なにしろこれからもずーーと、ショーは続いていくのだから。
経験のある自分ですら怪我をするのだから、未経験の彼らをこれ以上プッシュできない。

理想とする演技はあれど、自分も含めたメンバーの身体と日々相談しながら模索する。
なにしろ週に10回は人間の限界点ギリギリなのだから。

 

- 感じる、意識する・・・?ってなんて英語で言うの?

まがりなりにも日本でダブルダッチを練習したことがあるので、
最低限のターニングはできる。
しかしここで問題なのは、自分ができたとしても他のメンバーにどうやって教えるか?だ。

ミスをした時の映像を確認すると、

 

「あぁ、この場面で縄が死んでる」
「あぁ、ここは引っ張りすぎ」

 

みたいなのは把握できる。
でもどうやってこの課題を解決するかが問題なのだ。

自分がやるとすれば感覚的に「こうすればいいかな?」てのがわかるけど、
それを人に伝えるってすご➖➖く難しい。
しかも英語でって…日々、どんな単語を使えばいいのか頭はフル回転。

 

たとえば「もっと回して」っていうにしても具体的に何を伝えればいいか??
ここで意図するのはFasterなのかStrongerなのか、それとも別のものか?

反対に引きすぎだったら・・・
Slowerじゃないし…Weaker??なんか違くね?

(※)ちなみに実際に「Weaker」という表現を使ったら縄が死んだ。

 

ブレーキングとか捨て縄とかも例をあげればきりがない。
運動の概念を伝えるって本当に骨が折れる。しかも縄の概念って…。

英語で最適な単語を探すにも語彙力が追いつかないし、
「す〜〜」とか「エイっ!!」みないな感覚的に身体で覚えてる動きも多い。

 

★★

 

これは単に「ダブルダッチの経験不足」が原因だろう。
だってシングルロープ(単なわ)なら何の問題もなく伝えられるんだから。
死ぬほど練習して、教えて、パフォーマンスやってきたから。

でもダブルダッチに関してはここまでの経験がない。
ゆえに自分の中で「伝えるための語彙」が圧倒的に不足している。
かゆいところに手が届く言葉が出てこないもどかしさ。

 

- マイブームが到来している

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(※)ステージリハーサルの様子

 

過去にこんなにダブルダッチを考えたことは無かったと思う。
コンテストやチャレンジにも出場したけど、当時とは何かが違う。

そう、あの頃は「何となく」で楽しさを求めてた。
トップに食い込むのは無理だってのは百も承知だったから、
自分たちが楽しい、そして少しだけ観客も湧けばいいかな?って想いでやってた。

でもいまはショーとしてのクオリティを維持する必要がある。
自己満足してる部分もあるけど、それだけじゃ許されない。

 

ディレクターの目、コーチの目、そしてメンバーの目。

 

各方面からの目を意識しながらチームでステージに向かっていく。
ときにシンドいこともあるけど、責任があるだけ充実感があるよね。

 

縄跳びをはじめて12年。
空前のダブルダッチブームが到来中。

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この記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。