縄跳びの長さはこう決める!!効果的に跳ぶための「縄の長さ」の決め方

あなたは縄跳びの長さをどのように決めているだろうか?

足で踏んで肩に掛かるぐらい?
身長+○○cm??

子どもにかぎらず、エクササイズとして縄跳びを始める人からもこの質問が多い。
そこで今回はホントのところ縄跳びの長さはどのぐらいが良いの?を全力でまとめてみた。

結果だけ知りたい人へ

長たらしい説明や検討は面倒くさい!今スグに結果を知りたい!
そんな人のためにまずは結果から申し上げよう。

縄跳びの長さは、

両足で縄跳びを踏んで両ヒジを90°に曲げ、開いた時にちょうどいい長さ

である。
図で説明すると以下のとおり。

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※図だとヒジが微妙に直角じゃないけど直角ということで・・・。

やり方は簡単で、まずはご自身の使っている縄跳びを付け根辺りで持とう。
そして両足で縄跳びを踏んで、そのまま上に引っ張っていく。
さらに両ヒジを直角に曲げた状態で横に開いて、縄跳びがタルミ無く伸びたらちょうどいい。

ここで両ヒジが上に上がっていたら長すぎて、反対に下がっていたら短すぎる。

まっすぐ横に開き、両ヒジが直角になる長さに調節しよう。

縄跳びの最適な長さとは何で決まるか?

ここからは検討の経緯を解説していくので興味のある方だけ。

まずはじめに、そもそもちょうどいい長さとは何なのか?
今回はそれを以下のように定義してみた。

できるだけ失敗せずに跳べる長さ

まぁそのまんまだけど…ww

もちろん、過去にも縄跳びの長さについては言及している研究がある。
次にはこれらについて見て行きたい。

先行研究

広く言われている長さの基準として代表的なものは、

1. 身長+55cm
2. 片足で踏んで付け根が「みぞおち〜ヘソ」
3. 縄跳びを伸ばして脇の下まで

と言ったところだろう。

まず1つ目の身長に○○cmと足すという方法。
具体的に指定されているので信ぴょう性がある。
出典は以下のINFというなわとび協会が発行しているハンドブック。

アシックス JNFなわとび運動 DVD 95-012

アシックス JNFなわとび運動 DVD 95-012

本によると縄跳びの長さは身長+55cmが良いとされている。
また別の本でもこの基準を周到して「身長+○○cm」という表現を使っていることがある。

だが残念ながら上記の本には根拠が言及されていない。
何をもって身長+55cmにしたのか?是非根拠を知りたいのだけど・・・。
また長さを決めるのにメジャーのような測りが必要なもの難点。
スグに長さを確かめたいときには使えないデメリットがある。

そして次に2の「みぞおち〜ヘソ」も上記のINFハンドブックに記載されている。
手軽に調べる方法として、身長+55cmとほぼおなじになる方法として紹介されているのだ。
だがこちらも同じく根拠の記載がない。
おそらく身長+55cmありきで、後者の手法が産まれたのだと思う。

最後の3については幼稚園で広く言われている。
これについては一定の根拠があるので後述の回す場所との関係性で詳しく触れる。

以上が主な先行研究だが、あまり縄跳びの長さを深く調べている人はいないようだ。

★★

ではここから本題の跳びやすい長さの考察に入る。

と、その前に反対に引っかかりやすい縄跳びとは何かを考えてみよう。
それは当然長すぎる、もしくは短すぎる縄跳びのことである。
ではどうしてこれらは引っかかりやすいのだろうか?

短い縄跳び:身体への接触、操作の難しさ

短いと失敗しやすい。これは誰しも感覚的に理解できると思う。
地面に縄跳びが付かず、空中を移動していれば跳びにくそうなのは一目瞭然である。
空中を移動している縄跳びを跳ぶのに高いジャンプが必要、だから失敗する。

だが他にも短すぎると良くない事がある。それは回旋が早くなりすぎることだ。
縄跳びは短ければ短いほど1周する時間が短くなる。すると速度が早くなり操作が困難になる。
十分に縄跳びを操作できれば良いのだけど、大概は早く回ってくる縄跳びを減速できずに足に当ててしまう。

また短い縄跳びは適切に力を加えるのが難しいため、途中で力が抜けやすい。
すると先程とは反対に変な減速が起こり、縄跳びが回ってこない。

以上の理由で短すぎると引っかかりやすいのだ。

長い縄跳び:縄ハネ

では反対に長い縄跳びだとどうだろうか?極論を言えば短いよりは長いほうがマシだ。
大は小を兼ねるではないが、短いよりは引っかかりにくい。だがもちろん長過ぎることでのデメリットもある。

それは「縄ハネ」という現象。
あまり聞き慣れない言葉だが、縄跳びをする上で非常に重要な概念である。
どんな床であっても縄跳びをすると床から縄が跳ね返ってくる。これを自分たちは「縄ハネ」と呼ぶ。
何も特別なことじゃなくて、体育館でも校庭でも、ラヌーバのステージであっても「縄ハネ」はどこでも起こる現象だ。

縄ハネが起こるとどうなるか、ご察しの通り失敗の原因になる。
地面から跳ね返ってきた縄跳びはちょうどつま先の辺りに楕円を描いで戻ってくる。
するとジャンプしたつもりでも跳ね返ってきた縄跳びに引っ掛かり、失敗してしまう。

縄が長いとこの縄ハネが起こりやすい。
長ければ長いほど地面と接触する部分が増えからだ。
気になる方は一度、地面に向かって縄跳びを叩いてみるといい。
面白いぐらいに跳ね返ってくるのが分かると思う。

以上のことから跳びやすい縄跳びの長さは、

操作がしやすく、できるだけ縄ハネが起きない長さ

ということになる。

回す場所との関係性

次に注目したのは縄跳びを回す円の中心だ。
始めたばかりの子どもは大きく振りかぶり、肩全体を使って回す。
そして少し上手になるとヒジが固定されて手首で上手に回せるようになる。
競技選手になれば手首すら固定されて、一見するとどうやって回しているか分からない。

これらを横から見ると、縄跳びの回転する中心が見えてくる。

まず最初の段階では肩全体を使うため「肩〜胸」あたりに円の中心がくる。
次にヒジが固定され手首で回すレベルになると「胸〜みぞおち」まで中心が下がっていき、
最後には「へそ〜腰」へと下がっていく。

そう、
縄跳びは上手になればなるほど回転の中心が低くなるのだ。

では縄跳びをする人の平均的な回転の中心はどこだろうか?
それは先に挙げた真ん中のレベル「胸〜みぞおち」あたりが多いと思う。
よってこの場所を縄跳びの長さを決める基準として設定した。

少し話を戻して先に挙げた縄跳びを伸ばして脇の下までという長さの基準だが、
これは幼稚園生など縄跳びを始めたばかりの子どもには適切である。
なぜなら彼らの回転の中心は肩〜胸になることが多いから。

しかしこれはあくまで初心者の子どものケース。大人はこれだと大抵長すぎる。

また細かく見ると、回転の中心はグリップと縄の接合部分である。
混乱を避けるためにより正確に「付け根を持って」と説明に付け加えた。

両足で踏むか、片足で踏むか

最後に検討したのは縄跳びを両足で踏むか、片足で踏むかである。
些細な事でがあるが片足違えば5-10cmは長さが変化する。これは大きな違いだ。

ではなぜ両足で踏むことを薦めたか?
それは両足を揃えて跳ぶひとが多いことを想定したからである。
上級者にはボクサーのように跳ぶ人も居るが、多くの場合は両足を揃えて跳ぶだろう。
したがって両足を揃えた状態を想定した長さに設定するのが実情にあっていると考えた。

また、実際に跳んでいる時に縄が地面に接触する部分は10cm〜15cm。
この長さを今回は両足で踏んだ長さと近いと判断した。

まとめ

Lafayette Gym

いかがでしたか?
ここまで来て矛盾するようだけど、縄跳びの長さは個人差が大きい。
とくに競技選手の場合は得意な技を入れやすくするために、自分の最適な長さを考えている。
なので一概に短いと悪いとか、長いと良くないとは言い難い。

だが今回は一般の人がエクササイズとして縄跳びを始めることを想定して考えてみた。
別に3重とびも逆立ちもしないのであれば、今回の基準は十分有効である。

縄跳びは全身運動かつ調整力の身に付く素晴らしい運動だ。
しかし失敗すると気持ちは萎えるし、痛い。
もしあなたが縄跳びを始めるなら、一度長さを確かめて見てはいかがだろうか?

縄跳びの長さ1つで、痛く憂鬱なエクササイズが楽しい運動に様変わりするかもしれない。

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