SHARP、SUNTORYなど超一流企業が力を入れる『出前授業』とは何か?

http://www.flickr.com/photos/41033019@N06/3848315549
photo by black vanilla

あなたは出前授業という言葉を知っているだろうか?

 

書いて字のごとく「出前」で「授業」をしてくれるサービスの事だ。とはいっても忙しい先生の為に授業を代行してくれる・・・というワケじゃない。

 

出前授業とは企業や専門家が実際に学校に出向き、子どもたちに直接授業をする取り組みのこと。たとえばサントリーは水の大切さをテーマにした体験型の授業を提供。事前に担任の先生が予備授業をして、出前授業には水育講師が直接に授業をしてくれる。

サントリー「水育」 サントリー

他にも味の素、シャープ、富士通、誰しも一度は聞き覚えのある有名企業がこぞって出前授業に力を入れている。

 

経団連:企業の教育支援プログラム ポータルサイト

 

- 外部講師という名のヒーロー

こういってしまうと申し訳ないのだけど、学校の授業は子どもにとって退屈な日常だ。子どもだって毎日繰り返される日々はつまらない。何となく時間が過ぎるのを机に座って待っている。自分も休み時間と給食が楽しくて学校に行っていた。

 

こんな日々を送る子どもにとって、出前授業はイベントになる。

 

イベントは非日常であることに意味がある。いつも顔を合わせる先生も大切だが、外から来た専門講師はどこか眩しく映るもの。場合によってはヒーロー来たかのような盛り上がりを見せる。この特別感が出前授業の大きなメリットなのだ。

 

この「外から来たヒーロー」が伝える一言には、子どもに興味を沸かせる力が秘められている。

- 文字や写真じゃない、ホンモノという経験

子どもにとって身体を動かすスポーツは身近な存在だ。しかも体育の授業で扱ってる種目はより親近感がわく。だからこそ自分は、もっとスポーツ選手は出前授業を通じて学校の現場に入って欲しいと思う。

 

たとえばマット運動の授業に、現役体操選手が特別講師で入ったらどうだろうか?

 

ビシバシっ!!!とバク転と宙返りを決めて、「君たちが練習している技が、こうした大技につながるんだよ!」と解説すれば、これほどの説得力のある言葉はない。また前転・後転のような簡単な技でも、体操選手が本意気でやるとどれだけ違うのか。

 

子どもにも本物の凄さと美しさは伝わる。教科書にある御託を並べるよりも遥かに子ども達の心に響く。

 

サッカー選手の本気シュート、
野球選手が全力の遠投、
陸上選手のハードル走、
縄跳び選手の3重とび、

目の前で繰り出される本物の技は、子ども達の心に確実に響く。

 

- 社会の教育連係プレー

一昔前までは出前授業なんてシステムは聞いたことが無かった。自分自身、学校に外部講師が来た記憶はない。

 

確かに学校で教えられることも沢山あると思う。でも学校だけじゃ出来ないことがある。スポーツ選手が本物の技を見せるのもその1つ。本物に触れ、非日常の体験をすることで子ども達の興味は広がる。

 

ただ忘れてはいけないのが出前授業はあくまでイベントであること。この僅かな時間だけで学力が劇的に上がるワケでも、運動技能が一気に上達するワケでもない。ただ違うのは、特別な時間を過ごした子どもたちは以前よりも意欲的に普段の授業に取り組むようになること。

 

出前授業はあくまでスパイスで、最終的に大切なのは日常の授業であることには変わりはない。

 

出前授業で子どもの興味スイッチを押して、日常の授業で興味を深める。
社会と学校、そんな子どもの教育連係プレーが生まれるのも面白そうだ。

[スポンサードリンク]

この記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。