世の中には「学びたい人」と「教わりたい人」がいる

Vision :"A Book in Every Child's Hand"
Photo By Pratham Books

 

先日、あるアーティストと小競り合いになりました。

 

ステージでの動きに少々問題があったので「○○をこうやって直してほしい」と指摘をしたら、ものすごい勢いで反論されてしまいました。もちろん問題も解決できないまま。

 

ですが別の日に「○○の改善について意見が欲しい」と投げかけたら、あっという間に問題点に気づきモノの数分で解決。あまりにあっけなく解決したので驚いてしまいました。

 

なぜここまで結果が変わってしまったか。それは人の思考のクセに原因があったのだと思います。世の中には「学びたい人」と「教わりたい人」がいるのです。

- 「学びたい人」と「教わりたい人」

学びたい人とは、自分一人の力でなんとかしたい!と考えている人です。

 

このタイプの人はまずは自力で解決しようと試みます。この背景にはこれまでの成功体験に裏打ちされた自信があります。どうしてもの場合は最終手段として人に教えて貰うこともありますが、助けを乞うのは負けである!とすら考えているケースが有ります。

 

一方、教わりたい人とは誰の力を借りようか?を考えている人です。

 

このタイプの人は問題解決により優れた人が居ると積極的に協力を仰ぎにいきます。必要とあらば先輩後輩関係なしに意見を求め、教わることを厭わない。結果一人で成し遂げたように見えても、実は多くの人が下支えしている状態です。

- タイプを誤ると地雷を踏むかも!?

学びたい人と教わりたい人、これらは善し悪しではありません。単純な思考のクセです。

 

ここで気を付けたいのがお願いをするとき。相手のタイプに合わないお願いの仕方をすると、思わぬ地雷を踏むことがあるので注意が必要です。

 

学びたい人は教わるのを嫌います。人に何かを指図されたり押し付けられるのを極端に嫌う。自分で考えてから物事を進めたいのに、最初に情報を投げかけてくる相手には脊髄反射で反抗します。

 

また教わりたい人は丸投げを嫌います。色んな人に教わる気持ちはあるのです。が、何を誰に教われば良いかまでを示さないと「仕事を丸投げされた!」と不快感を前面に出します。

 

学びたい人に丸投げすれば意欲的に取り組み、
教わりたい人に手続きを示せばスムーズに進む。

 

同じお願いでも、相手のタイプによってこれほど真逆の反応が返ってくるので不思議です。

- 「学びたい人」「教わりたい人」は子供にもある

面白いことに、これらの性質は子供でも同じなんです。

 

自分は小さい頃から学びたい人だったので、よく学校の授業が邪魔くさく感じました。勝手にやらせてくれ!自分のペースで教科書読んで勉強したい!と思ったのは一度や二度じゃありません。

 

なわとび教室で接した子供もパックリと割れました。教えれば教えるだけ響く子、課題を投げるだけで勝手に練習する子。教わりたい子供に自主練習をさせても遊びだすし、学びたい子供に丁寧に教えても殆ど聞かない。提供方法が間違っているからです。

 

ただ、指導する立場としては「教わりたい人」の方がやりがいを感じます。素直に話は聞いてくれるし、教えてる手応えがあるんです。

 

しかも教える立場にある人自身が「教わりたい人」だと学びたい人の気持ちを理解しにくい。すると、教え方が悪いのかも!?と違う方向のヤル気を出して、さらに溝は深まっていく…。学びたい人は放っておいて欲しいのです。

- まとめ

ヤル気がない!と思えるあの人は、実は学びたい人なのかもしれません。きっと彼自身で解決策を必死に検討している最中なんです。

1人じゃ何もできない!と感じるあの人は、実は教わりたい人なのかもしれません。適切なチームを提供したらきっと素晴らしい成果を上げることでしょう。

 

人に何かをお願いする時、ぜひ頭の片隅にでも入れておいてください。

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この記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。