アメリカ5年目なのに英語が苦手:急激に上達した理由は「一言コメント」と「笑い」だった

Girl Talk
Photo by Dean Wissing

 

自分は5年間英語が苦手でした。

 

仕事上使わなければいけない場面はありますが、それも必要最低限。意思の表明とYes、Noさえ使えれば何とかなります。どうしても必要な時は事前にセンテンスを作文してから、満を持して話をする…ほとほと、会話というレベルには達していませんでした。

 

ところが先日、ふと友人のアーティストに「最近いきなり英語しゃべるようになったけど、勉強したの?」と聞かれました。たしかに言われてみると何も考えずに友人と雑談をしている。半年前だったらありえない事です。

 

もちろん勉強はしてないです。でも考えてみると思い当たる変化がいくつかありました。

 

- 英語が苦手でも生活できるアメリカ

アメリカで5年も生活してるくせに、本当に英語が苦手でした。そりゃなんとか会話は出来ます。でも可能な限り英語で会話はしたくない。電話なんてもってのほか、避けられるものなら極力避けて生活してきました。

 

実はその気になれば、アメリカでも英語をほぼ使わないで生活出来てしまうんですよ。

 

スーパーやお店で交わす会話は「Hello」「Thank you」の2つあれば十分。もし何か話題を振ってきたら笑顔で受け流します。こうすると相手も「あ、通じてないなぁ」と気を使ってくれて、これ以上会話が発展しません。

 

仕事場でも同じです。特別に意見を発する必要がある場合を除いて、日常会話は避けることが出来る。何となく笑顔で会釈をして、英語の飛び交う場から逃げていれば良いのです。

 

自分の場合ですとステージでは当然会話はしません。ステージを下りてもストレッチや運動をしていれば会話を避けられます。休憩時間になれば皆が集まる場所には行かず、ひたすらドレッシングルーム*1で読書やブログを書いていればあっという間に時間はつぶせます。

 

一言でいえば面倒くさかった。シンドイ思いをしてまで英語を話すモチベーションが沸かなかったんです。よく「人に興味を持てば喋れる」と言いますが、残念ながら「喋れないならそれでいいか…」と興味を持つことすら面倒くさがっていました。そして一層しゃべれなくなり、一層興味が無くなっていく。英語がしゃべれなくなる負のスパイラルにハマっていきました。

 

- キッカケは「一言コメント」

10月に長期離脱してからというもの、殆どの時間をフィジオ*2と過ごしました。彼らの説明を受けながらリハビリに取り組みます。

 

最初は別に自分から会話はしませんでした。でもシアターに行くたびに、毎回同じメンツが他愛もない会話をしています。家の犬がソファを壊したとか、彼女がものすごい勢いで椅子から落ちたとか…こんな会話を毎日聞き続けてたんです。

 

こういう会話の場にいると、不意にコメントを振られることがあるんですよ。相手も別に気の利いた一言なんて求めてなくて「転んじゃった」「大丈夫?」とか「新しいフライパン買った」「何に使うの?」とか。

 

いま考えると、この「一言コメント」がターニングポイントでした。

 

- コメントで笑いを狙ってみた

一言コメントが馴染んでくると、少しずつ会話に入れるようになります。適当に会話の流れに相槌を入れたり感想を挟んだり。誰かの話題に乗っかるコメントを出すだけなので気楽です。

 

一言コメントも慣れると次第に欲が出てくる。ここで自分が試したのは「大喜利」でした。話題の流れてちょっと笑いを取ってやろうと画策したのです。といってもハイレベルな大喜利ではなく、何となくウケるかも?程度の低レベルでもコメントを出します。絶対にウケなきゃ!とかも考えません。

 

ウケればもうけモン、スベればドンマイ。文化のズレで謎にウケるという棚ボタ的な状況も含め、英語が飛び交う場所を楽しむことが出来るようになったのです。

 

- 英語の場に居れば情報が入り人に興味が沸く

味をしめた自分は、他の場所でも「一言コメント」作戦を頻繁に使いました。メイク時間を同僚と合わせて会話に参加してみたり、アクト直後に整理体操とクールダウンを兼ねてトレーニングルームに行ってみたり。以前は避けてきた場所が、一言コメントという武器が手に入ったことで苦痛じゃなくなったのです。

 

会話に参加すると、その人の日常が見えますよね。新しい車を買っただの、週末に彼女とケンカしただの、一見どうでもいい情報がジャブジャブ入ってきます。すると、人に興味が沸いてくるんです。

 

新しい車はどこのメーカーを買ったのか、彼女とは仲直りしたのか、ってかお前彼女いたの!?など、誰かの情報を得ると更に突っ込んで話を聞いてみたくなるものです。これが人に興味を持つってことなんですよね。

 

前の自分は英語の飛び交う場所から逃げていたので、同僚の情報は一切入ってきませんでした。自ら遮断していたのです。そして一層興味が無くなり、英語を使わない生活に慣れてしまう。

 

反対に一言コメントを手に入れたことで、英語の場所に率先して居座り、情報を仕入れ、人に興味を持つようになりました。ここまで来てやっと、人に興味を持つのことが英語上達に役立つと実感できました。

 

- まとめ

興味のある人はぜひ「一言コメント」を引っ提げて「英語の飛び交う場」に飛び込んでみてください。最初は単語でもフレーズでも、話題に乗っかる練習が大切。

 

笑いを取るのにチャレンジしても面白いですよ。文化が違う人の笑いのツボも分かりますし、適当なギャグやフレーズを真似して鉄板にもできます。

 

英語圏で生活していれば黙ってても喋れるようになる、というのは大きな間違い。ましてやこれだけ便利な世の中です。放っておけば何年でも喋らずに生活が出来てしまいます。

 

英語をしゃべらないのも選択の1つです。ただいくら便利な世の中でも「想い」だけは自分の口から伝えてはどうでしょうか。

 

【やったこと3つ】

・英語が飛び交う場所に飛び込む
・ひと言コメントを返す
・大喜利をかます

 

【得られた結果】

・情報が入り人に興味を持つようになった
・フレーズを真似できるようになった
・もっと喋る機会が増えた

*1:メイクをしたり衣装に着替える控室。1人1スペースある

*2:シルクドソレイユ専属のアスレティックトレーナー。リハビリ指導をしてくれる

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この記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。