そのアドバイス自己満足じゃない?お節介な人は一度立ち止まって考えてみよう。

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photo by Thomas Hawk

 

こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

 

シルクドソレイユでは、わりと頻繁にアーティストが入れ替わります。契約を終えてショーを離れるだけでなく、怪我や個人的な事情により長期間休業する場合も、バックアップで別のアーティストが呼ばれるんです。

 

今年のラヌーバはとくに怪我人が多く、自分が来て以来の大量新人でした。

 

新人は数日から数週間のトレーニングを経てショーに出演します。すでに技術は持っているので、専門アクトのほうは順調に行くことが多い。しかし専門外となると事情が変わってきます。なかでも縄跳びアクトは初経験の人がほとんどなので、苦労する人が続出です。

 

新人が縄跳びアクトに入るときは、できるだけ協力します。アドバイスは積極的にしようと心がけています。でも最近、アドバイスを掛けすぎるのは逆効果なのでは?と考えるようになりました。

 

- 説明とアドバイスの違い

まず整理しておかないといけないのは、説明とアドバイスは違います。最初は手順の説明が必要です。ここでこう動く、ここでこっちに移動する。これはアドバイスではなく説明です。

 

手順を覚えて新人が自ら動いてみたら上手くできない。ここでコツやポイントを指摘するのがアドバイス。成功の手助けのために掛ける言葉です。

 

説明だけで実際に動いてみて、すぐにできる新人はほぼいません。はじめは動きを間違えたり、途中でロープに引っかかったりするのが普通。ここまできて、各方面からアドバイスが飛んできます。

 

- アドバイスvs理解

アドバイスを掛けるのはすでに技を習得した人たちです。彼らはミス無く成功できる方法を実体験で知っています。しかし本当にアドバイスは必要なのか?という疑問が浮かびます。

 

たとえば、でも5回10回と回数を重ね、理解を深めてコツを体で覚えていく人は大勢います。彼らは無意識のうちに、「いま」と「理想」のズレを調整しているのだと思います。

 

しかし1回目で成功する人はほぼ居ません。ここに必要なのはアドバイスでしょうか。本当に必要なのは「じっくり回数を重ねる機会」だと思うのです。

 

- アドバイス掛けたがり症候群

上手な人から見れば、初心者は「アラ」だらけですよね。こっちもダメ、こっちも不自然、こっちもまだまだ。。。すると逐一アドバイスを掛けて修正したくなる。この気持ちはよーーく理解できます。

 

でもそのアドバイスが、本当にその人に向かっているかは疑問です。もしかして、自分の意見を言いたいだけの「アドバイスを掛けたがり症候群」なのかもしれません。

 

人は回数を重ねると、動きが自然とスムーズになっていきます。あれこれ口出しなくても、回数で上達する伸びしろは想像以上に大きい。むしろアドバイスが多すぎると、モチベーションを削いでしまう恐れがあるのでは?と感じます。

 

- アドバイス=軌道補正というイメージの

ミスや不具合にイチイチ言葉をかけていたら、もうどれだけ言葉を浴びせても足りないです。そこでアドバイスを軌道補正というイメージにしてはどうかな?と考えています。

 

始めのうちは「いまのやり方で上達に進んでいるのか?」がわからず不安です。このときに、この道で正しいよ!ちょっと横道にそれてるよ!という道路標識みたいな役割としてアドバイスをかけるんです。

 

たとえば二重跳びができない子どもがいたとします。このときに「もっと腕を早く!」とか「ジャンプを高く!」というのではなく「まずは前とびの練習をしたほうが良いんじゃない?」と練習の方向性を示してあげるイメージです。

 

- まとめ

自分もアドバイスをかけたい症候群の一人でした。思い返せば、あれこれを指摘をして「知識のある自分」を再確認し満足したかっただけなのかなと感じています。

 

上達の近道になるポイントやコツはあります。ですが「知識」や「考え」をぶつけるだじゃなく、相手の理解していく速度に合わせて軌道補正するやり方も、教えるときに役立つと思います。

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記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。