高校野球の「代打バットヌンチャク」を見て思うこと

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photo by JML78

 

こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

 

いま、バッターボックスで代打の選手がやるパフォーマンスが話題になっていますね。

高校野球・埼玉大会で珠玉のバット芸、「ニンジャかよ!」海外メディアも注目

2015年7月23日の高校野球の埼玉県予選の5回戦。上尾市民球場で行われた滑川総合と埼玉栄の一戦で、滑川総合の馬場優治選手(3年)がバットを振り回すパフォーマンスをしながら打席に立ちました。

 

その動画はネット上で反響を呼び、あのダルビッシュ選手までTwitterでつぶやいたほど。またこのツイートがきっかけで、アメリカのテレビ局にも取り上げられ話題になったようです。しかし、直後に埼玉県高野連から「危険行為」として注意が入ったとか。

 

しかし自分には、どうしても拭えない「不快感」が残りました。

 

- 面白ければ、楽しければOKなのか?

この選手の行為はパフォーマンスとして取り上げられています。そう、これはあくまで「パフォーマンス」なんですよね。

 

あの場所は野球の試合会場。甲子園をかけてしのぎを削る、真剣勝負の場だったと思うんです。本人の意図はわかりかねますが、真剣勝負の場に「パフォーマンス」を持ち込まれることに不快感があるんです。

 

アスリートは一点の差を埋めるために、死にものぐるいで練習をします。競技は毎試合が真剣勝負。勝つか負けるかのギリギリで戦っているのです。

 

こんな状況で「パフォーマンス」をされたら、周囲の選手はどのような感情を持つでしょうか。

 

- 正々堂々と「プレー」で目立ってほしい

今回の一件で、選手と高校はすごい注目を浴びました。海外にまで話題が飛ぶとは本当にすごい拡散力です。

 

たとえば野茂投手のピッチングフォームは独特で話題を呼びました。でもあれは良いボールを投げるために必要だったからこそ。イチロー選手のバットを立てる動作も同じです。

 

では本当に、彼のバットヌンチャクは良いプレーに必要だったのでしょうか?

「ルールにないからと何をやってもいいわけではありません。ルール以前にマナーがあり、それ以前にモラルがあるんです」(埼玉県高野連・高間専務理事)

自分が観客としてスポーツを見るのは、意地と意地のぶつかる真剣さが好きだからです。お互いに譲らない緊張感あるプレーをみて、一緒にその臨場感と高揚感を味わいたい。

 

こうしたパフォーマンスは、せっかく緊張感を吹き飛ばしてしまいます。

 

- 次世代には「記憶」よりも「記録」を目指してほしい

一部には「記憶に残ったからいいじゃん」というコメントも見られました。

 

しかし、自分は次世代にこのやり方を真似してほしくない。勝負の結果を求めてしのぎを削るのがスポーツです。目立てばいい、観客の記憶に残ればいいというのは、どうしても納得できません。

 

記録より記憶じゃありません。記録を残すために必死になる姿が記憶に残るのです。今後、注目を浴びることを目的に安易なパフォーマンスする次世代が増えないのを願ってやみません。

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記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。