シルクドソレイユ「ラヌーバ」を2015年一杯で離れることになった…という報告

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こんにちは!縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

 

今回は個人的な報告記事です。ブログはWeblogsでもありますからね。この瞬間の記録を残しておきたいなぁと。

 

今週にあった社内のミーティングで、自分の出演している「縄跳びアクト」が2015年一杯で無くなることが発表されました。詳しい理由は書くことができませんが、会社の運営方針によるものです。

 

シルクドソレイユに入ったのは2010年。5年間続けてきた職業をいま、失う局面に立たされています。

- アクトが無くなる、ということ

シルクドソレイユのショーはいくつかの「アクト」によって構成されています。自分が出演するラヌーバは9つのアクトで構成され、ショーを形成しているのです。

 

しかしこれらアクトは固定ではなく、状況に応じて入れ替えや変更をする流動的な存在。たとえば一人でアクトをしていたアーティストが辞める場合、劇場やテントの物理的な事情、運営判断など、その理由は多岐にわたります。

 

今回も諸事情により「縄跳びアクト」が変更の対象に選ばれました。それは縄跳びアクトをしているアーティストが職を失うことを意味しています。

 

これはここラヌーバに限ったことではなく、他のショーでもしばしばアクトの入れ替えや変更をしています。それは全てのショーに出演するアーティストにとって避けられないリスクなのです。

 

- これからはどうするのか

これは一般企業でいう「部門ごと廃止」に当たると思います。該当者は社内で別の部署に移動するか、場合によっては別の職場を探すことになる。自分もこれと全く同じ状況です。

 

ラヌーバから縄跳びアクトが無くなった以上、このショーで仕事がありません。よって別のショーに仕事があるかを模索する、または別の仕事を探すしかないのです。

 

- 突然の発表からはじまった負のスパイラル

今回の発表は青天の霹靂・・・というわけではありませんでした。実はそれとなく心の準備をしていた。でもいざ現実として突きつけられると、結構なダメージです。

 

縄跳びアクトがラヌーバに入ったのは2010年。モントリオールの創作から携わり、ゼロから演技を作り上げて初舞台を踏むところから共に歩んできました。そのアクトがある日突然終わりを告げる。しかも残された時間は半年もありません。

 

こういうとき、人は正常な判断を失う。

 

他愛のない噂話は全て、自分や縄跳びアクトへの批判に変換されます。特別な意図がない言葉でも心をえぐり、ネガティブ思考のスパイラルへと叩き落されます。

 

これらの行き着く先は「自己否定」。何が原因だったのか。アクトが不評だったからなのか。自分の演技がイマイチだったのか。何かできたことがあったのではないか。努力や頑張りが足りなかったせいではないか・・・。暴走列車のように負のイメージが頭と心を駆け巡り、不安と悔しさで押しつぶされそうになります。

 

- 不確かな情報を遮断して、心を立て直す

根も葉もない悪い噂はいくらでも耳に入ってきます。こうした情報のすべてに心を打ちのめされ、再び負のスパイラルへと押し込められていく。終わりの見えない暗い気持ちがずーっと続くような感覚は、生まれて初めてかもしれません。

 

しかもなぜかマイナスの情報ほど信じやすく、またそれらを無意識に探し求めてしまう。自分が追い込まれるのをわかっているクセに、なんどでも自縄自縛を繰り返す。

 

こういう時、人は意図的に不確かな情報を遮断する必要があるのだと思います。なんでも知ればいいということじゃない。積極的に掛けて心を守るフィルターかけ、自分を守らないと壊れてしまいそうです。

 

そして、本当に目を開き耳を傾けるべきは「応援」と「励ましの言葉」の言葉たちです。ツイッターやFacebookで状況報告をした時から、数え切れないほどの温かい言葉を送ってくれた仲間がいました。その一つ一つが砕けそうな心を繋ぎ止め、少しずつ前を向く勇気をくれます。

 

いかに多くの人々に支えられ、助けられているのか。そう心の底から実感し、次に進むエネルギーを生み出してくれます。

 

- いま、そしてこれから

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いまの契約は2015年一杯で満了します。契約のない2016年以降は全くの白紙状態です。ふたたびシルクドソレイユのステージに立つことができるのか、別の仕事をするのか、はたまたどこの国いるのか。全てが決まっていません。

 

しかし、いつまでも心をよろけさせている場合じゃありません。自分には養うべき家族が居て、次に進むエネルギーがある。まだショーは4ヶ月残っています。いまこそ日々のショーを全力で楽しみ、そして次のステップに向けて全力で運命と戦うとき。

 

ラヌーバでの夢は結末が見えてしまいました。が、これは次の夢への軌跡だと信じて進んでいきます。

 

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記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。