縄跳び選手は姿勢が悪い:キレイな姿勢で跳ぶ5つのメリット

こんにちはー。
縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

 

縄跳び選手はほとんどが姿勢が悪いんですよね。

 

とくに単縄の人はヒドくて、猫背、内股、両肩をすぼめて俯きがち…。なぜなら、この姿勢が一番跳びやすくてロープに引っかかりにくいんですよね。

 

この姿勢で失敗は減るかもしれません。ただし姿勢が悪いとデメリットがあります。そこで今回は姿勢が悪いデメリットを紹介したいと思います。

 

1. 1.猫背は腰痛の原因

 

縄跳び選手は本当に腰痛持ちが多いです。その原因の一つが「猫背」です。

 

■参考記事:猫背だけじゃない!いつまでも腰痛が治らない「悪い姿勢」5つ | It Mama

 

この姿勢だと腕が交差しやすい。しかも失敗を避けるために足元を見たくなるので、猫背+うつむきが加わります。

 

この姿勢でジャンプと着地を繰り返すと「腰痛」や「首」の痛みに繋がります。

 

背骨はもともと「S字」に曲がっていて、衝撃をうまく吸収するシステムになっています。でもこれが歪むと衝撃を吸収できません。その負担が筋肉と腰に蓄積し、首の痛みや腰痛を引き起こします。

 

とくに腰痛はすべての運動に支障をきたします。重症だと縄跳びどころじゃありません。

 

はじめのうちは「猫背」や「うつむきながら」で跳ぶのもある程度しかたないでしょう。しかしある程度で「姿勢」を考えはじめましょう。長い目で傷害予防になり、選手寿命を伸ばすことができます。

 

2. 2.内股は膝を痛めやすい

縄跳び選手は男女関係なく内股の人が多い。自分も競技現役の時は内股でした。

 

これは「つま先」を内側に入れた状態が、ミスをしない最も好ましい状態だからと考えています。きっと無意識に内股になっていくんですよ。是非一度、つま先を開いて跳んでみてください。すげー難しいですから。

 

ところが内股は膝を負傷しやすい「Knee in toe out」になりがち。

 

Knee inというのは膝が内側に入った状態。いわゆる内股の状態です。そしてToe(つま先)outとはつま先だけが外側を向いていること。つまり膝に対して、捻れる力がかかった状態を指しています。

 

縄跳び選手はこの怪我をしやすいんです。内股だけならまだしも、ジャンプの着地に失敗し突発的に「つま先」が外側に向けば…Knee in Toe outが起こり怪我のリスクが上がります。最近はアクロバットをする選手も増えたので、着地で膝を痛めるリスクがより高いんです。

 

内股は意識で治すことができます。ラヌーバにバックアップできてくれた「Adrienn」も、現役時代はもの凄い内股で危険な跳び方をしていました。

■参考動画:Adrienn 2006年FISAC世界大会 in Toronto

 

両足を揃えて跳ぶ、膝をまっすぐ曲げる意識を入れる。こうした小さな意識を積み重ねが、1年単位の膝の負傷を予防してくれます。

 

3. 3.俯きがちは印象が悪い

姿勢が悪いリスクは怪我だけじゃありません。下を向いた演技は印象が悪いんです。

 

とくに縄跳びパフォーマンスをする人は、うつむいていたら観客が見えませんよね。パフォーマンスの臨場感は、どれだけ観客と目が合うかにかかっています。ずーっと足元を見つめていたら、いつまでも「技を跳んだだだけ」の演技で終わってしまいます。

 

競技でも印象で点数が変化します。これは下を向いて跳ぶより、正面を向いて跳ぶほうが難しいから、という理由もあるのではないでしょうか。

 

事実、正面を向いて跳ぶのは難しい。少し目線を上げただけで簡単に失敗します。でも逆に言えば、この状態を克服すれば一歩上のレベルに進むことができるのです。

 

4. 4.技の精度が低くなる

下を向いて跳ぶと目線が安定します。またロープが通過するタイミングを測れるので、総じてミスをしにくくなるんです。

 

たしかに自分も「つま先を見る」と教えます。でもこれは初心者向けの教え方。つま先を見て跳ぶのは一番簡単なんです。なので競技選手やパフォーマーの人は、はやく卒業しましょう。

 

目線が定まらなければ身体が安定しません。よって前を向いた瞬間、どこに目線を固めるかを即座に見つける必要があります。

 

さらにロープの通過は「感覚だけ」で察知する必要があります。腕の交差の位置も見えません。ロープのタイミングも測れません。たとえるなら目隠しをして縄跳びをしている状態です。

 

これれら克服すれば「動き」の完成度が一気に高まり、本質的にミスを減らすことができます。

 

5. 5.バランス感覚が鈍くなる

人は目線を固定しないとバランスが取れません。それは目をつぶって連続ジャンプをしてるのと同じ状態だからです。

 

これまで足元で目線を固定していた人が、いきなり正面を向くと目線を固定できずにバランスが取れません。ジャンプが前後左右にぶれてしまいます。

 

ここで必要なのは「目線の固定先」を探す能力。正面を向いて跳ぶと、身体が移動しても次々に目線の固定先を見つける能力が養われるのです。

 

演技中のバランスは失敗に深く関係します。左右のバランスが乱れれば、腕の位置がズレてミスを招きます。ジャンプの位置が前後にずれれば、ロープとのタイミングがズレてミスを招きます。

 

あまり意識されませんが、バランスの乱れが原因のミスは結構多いのです。

 

6. おわりに

http://www.flickr.com/photos/34745138@N00/4338318506
photo by kaibara87

 

競技の特性上、縄跳び選手の姿勢が悪いのはある程度仕方ありません。

 

しかしそのまま放置しているのはオススメしません。1年以上縄跳びを続けてきた人は、そろそろ次のレベルに進んでください。「猫背」「うつむき」「内股」で跳んでいるうちは、いつまでも初心者を抜けだせません。

 

近年の世界大会の上位選手は、どんどん姿勢の悪い選手が少なくなっています。これは「姿勢の悪さ」=「技術の低さ」を意味しているから。

 

姿勢で怪我を予防し技術を追いつけさせた選手。こうした選手が、世界でもトップに上っていくのだと思います。

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この記事を書いてる人

縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん


「縄跳び」だけで生きているプロの先駆者。

縄跳びを通じ「運動きらい」を減らすため、全国の小学校やイベントでパフォーマンスと縄跳び教室を開催。

→ シルク・ドゥ・ソレイユ「La Nouba」出演
→ 元・全日本・アジアチャンピオン
→ 月間50万PVブロガー(2016年12月)
→ 学校訪問数400校以上