シルクドソレイユで「英語通訳」の仕事を経験して気づいた3つのコト

こんにちはー。 縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

 

再び彼がラヌーバにやってきました。

 

ギネス記録保持者にして世界トップレベルBMXライダーの池田貴広、通称「イケ」がラヌーバにアーティストとして帰ってきたんです。

 

www.takahiroikeda.com

 

こんなに早く、しかもオーランドで再開するとは思わずww

 

シルクドソレイユでは、英語ネイティブでないアーティストにはデビューまでの期間で「通訳」をつけてくれます。契約をはじめ、ショーやメイクなど、正確に情報を知っていないと安全性に関わることもありますからね。

 

自分達もモントリオール時代、そしてラヌーバに来てから1ヶ月ほどは通訳の方に助けられてました。そしてなんと、今回はイケの通訳を自分がやらせてもらったんです!!

 

想像はしていましたが、実際にコミュニケーションの間に入るのには苦労もありました。

 

1. 1.英語の業界用語を伝えにくい

シルクドソレイユはショーの世界です。なので必然的に「舞台用語」や「専門用語」が英語でビシバシ出てきます。

 

www.shoichikasuo.com

 

イケのステージリハ中、自分は無意識に「ランスルーするよ!」って言ってしまいました。でもイケはピンときませんでした。この場合「全通し」と伝えなければいけなかった。自信が普段使ってる言葉も、全員に共通認識してるとは限らないんです。

 

つまり英語をダイレクトに訳すだけではダメで、相手にきちんと伝わる情報に変換する必要がある。会話をしながらも、訳した言葉が相手にちゃんと伝わっているかを意識する必要があるんです。

 

2. 2.英語に引っ張られ変な文章になる

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photo by eye2eye

英語を聞きながら日本語を話していると、しばしば英語に引っ張られます。

 

この部分をfigure out(解決)しておいて!とか、そこExplorer(アイディア出し)しておいて!とか…。ちゃんと意識してないスグにルー大柴みたいな日本語になっちゃうんです。

 

とくに会話がヒートアップしてくると大変で、お互い無意識に喋るのが早くなるんです。すると頭での変換処理が追いつかなくなり、意識的に日本語をしゃべらないと変な文章になってしまう。

 

コミュニケーションの流れを止めないのも大切ですが、正確にお互いの意思疎通をする方がもっと重要だと考えています。なので処理速度が追いつかない場合は、正直に「ちょっと待って!」と意図的に会話を止めることにしてます。

 

3. 3.英語以前の文化の違い

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photo by AnyaLogic

また言葉以前に文化的な違いもあります。日本人は明確に「Yes」「No」を言わない会話をしてます。でも英語だとシビアに「どっちだ?」と求められるんです。

 

ここも単に日本語訳するだけじゃ会話が噛み合いません。「あ、決めて欲しいんだな…」と喋ってる人の意図を汲み取る必要があります。そして口から直接言葉が出ていなくても「これこれを決めて欲しい」と付け加えます。

 

日本人は決めるのに慣れていません。集団の中で多数決のものを採用しようとするんです。でも英語圏だと「どれがいい?」と聞かれた時、ズバッと決める必要がある。

 

ここでは訳すだけでなく文化間コミュニケーションの仲介をする必要があるのです。

 

4. おわりに

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5年前には通訳をしてもらっていました。でも不思議なもので、今は通訳をする側になってます。

 

今回担当した池田貴広くんは、ぶっちゃけ英語を理解してるんです。でも細かいニュアンスを伝える「念のため」で自分がつきました。むしろ自分が通訳経験をさせてもらった、という印象です。

 

実際のコミュニケーションに入るのは大変です。

 

英文を単に訳して伝えるだけじゃコミュニケーションになりません。話をする人の意図、文化の背景、そして会話の流れを意識しないとスムーズに進まないんです。

 

でもお互いが気持よくコミュニケーションを取れた時の達成感、そして感謝の言葉をかけてもらった時の快感はたまりません。

 

また機会があれば通訳の仕事をやってみたいですね。

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記事を書いてる人


縄跳びパフォーマー 縄のまっちゃん
 ※本名:粕尾将一(カスオショウイチ)

全国の学校やイベントで縄跳びをつかったパフォーマンスや出張なわとび教室を行い、子ども達に運動の楽しさを伝え笑顔を引き出す仕事をしています。

【略歴】
全日本チャンピオン、アジアチャンピオン、世界大会6位。2010年よりシルク・ドゥ・ソレイユ常設ショー「La Nouba」に6年間約2500回の長期出演を果たす。