現場の教職員にできて、外部講師にはできない5つのこと

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こんにちはー。縄跳びパフォーマーの粕尾将一(@macchan8130)です。

大学では体育学部の所属していたので、同期で「学校の教員」になる人が多かったです。体育を教えるといえばダイレクトに学校ですからね。教員養成課程も充実していました。

一方で自分は「外部講師」として学校に訪問しています。学校の先生とは違う立場から子ども達と触れ合っているんです。

子どもにとってはどちらも同じ教壇に立つ先生。しかし同じ立場とはいえ、現場の教師にできて外部講師にはできないことがあるんです。

1. 1.その日限りという縛り

ほとんどの場合、外部講師は一日限りの訪問です。継続的に行うプログラムもありますけど、カリキュラムが詰まってる学校側も長期で受け入れるのは難しいですからね。

つまり、原則的に我々は一日限りの講習しかできないんです。

もちろん一日限りとはいえ専門的な知識や体験など、通常授業ではできないモノを提供できます。しかし、子どもの成長が一日で完結することはあり得ません。

自分もつくば市で「定期のなわとび教室」を開催しましたが、やはり継続して子どもに接すると成長過程を見ることが出来ます。その上で適した教材や授業内容を考えることができる。

一日限りの外部講師の場合、こうした前後を加味した講習が難しいのです。

2. 2.あとのフォローが出来ない

何を提供するにしても、受け取るのには個人差があります。

なわとび教室の場合、実技ができるのはわずか45分。さらに説明や解説を加えていると、実質30分程度しか跳べません。

こんな短時間で、子どもが飛躍的に上達するのは難しい。あるとすれば十分な練習を積んでるのに出来ない子どもに対し、最後の一押しをして技の習得を手助けすることぐらいです。

外部講師にとって最も歯がゆいのは「アフターフォロー」ができないことなんですよ。たとえ「この子はあと15分練習すれば出来るようになる!!」と直感しても、限られた時間以外は接することが出来ません。

この点、常に子ども達と接している先生はフォローがしやすい。一回の授業で上手く行かなくても、次の授業でカバーできます。もし今学期がダメでも、来学期があります。

こうした「次」を前提とした講習が、外部講師にはできないんです。

3. 3.通年カリキュラムで見れない

定期的に子どもに接する場合、中長期の指導計画を立てますよね。なわとび教室でも一期10回講座のプランを入念に立てていました。

指導計画があると、今日の一コマはあくまで「◯回分の一回」になります。つまり全ての回を終えた段階で、子どもがどのように変化しているかを評価することができるんです。

しかし一日限りの外部講師だと「一回完結」にならざるをえません。すると「取っ付き易い内容」や「ウケが良い内容」に偏重しがちなんですよ。

うまく子どもをノセられない内容を提供すれば、そのフォローだけで45分はあっという間に過ぎてしまいます。だったら食い付く手法を研究し、ノセやすくて効果が上がりやすい内容を考える。

なのでどうしても、外部講師が提供する内容は限られてしまうのです。

4. 4.子どもに触れる時間が極端に短い

授業を成功させるコツは、いかに子どもをノセるかに掛かっています。

子どもの食い付きが良ければ、そのままアクセルをふかして伝えたい事に入れます。しかし食い付きが悪ければ、僅かなことでも伝えるのに一苦労。舞台で言う「つかみ」が非常に重要なんです。

しかし普段から子どもの接している先生なら、子ども達との関係性という「つかみ」があるんです。この「つかみ」は非常に大きな力を持っています。

家族の次に過ごす時間が長い関係性ですからね。お互いのクセ、好き嫌い、口癖まで知っている間柄です。◯◯さんはムードメーカーで、△△さんは機転が利く発言をしてくれる、困ったら□□さんに振れば良い答えを出してくれる。

こうした関係性を活用した授業展開は、現場で長い時間子どもと接している先生でなければできません。

5. 5.授業のプロではない

学校の先生は「授業のプロ」です。国家資格を持ち、実習や研修、実地、これらの経験とノウハウは先生でなければ持ち得ない「専門性」です。

しかし大多数の外部講師にとって、子どもに教える機会は多くありません。自分のように年間100箇所以上の小学校を訪問してるのなんて、かなり特殊ですからね。

つまり授業に慣れてない人が多いんですよ。子どもの前に立って授業をするって、一般企業の人にしたら非日常ですから。

あくまで授業のプロは学校の先生です。外部講師は「専門性」を伝え学校全体に刺激を与えてもらうのが役割です。

6. おわりに

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photo by sgalvin1

外部講師として呼ばれるとき、いつも歯がゆ思いがありました。

子どもに接する人間にとって、一番の喜びは子どもの成長を実感したときです。昨日できなかったことが出来るようになった、出せなかったひと言コメントが言えるようになった。

確かにはたから見れば些細な変化でしょう。しかし本人達にとっては大きな財産なのです。

外部講師ができるのは、子どもの成長をそっと後押しすること。これは同時に、先生方の日常の努力と苦労をそっと手助けする役割でもあるのです。

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