なわとびパフォーマーの仕事論

知識や技術の優劣は、経験で測れない。ベテランが若手に追い抜かれる理由。

こんにちは!縄跳びだけ15年間続けてきた、縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

15年もやってると後輩のほうが多くなってきます。

専門の1本縄(単縄)はもちろんのこと、ダブルダッチも上層部の運営陣を含めて後輩が増えています。

長年やってると経験や知識は増えそうなものです。でも「長くやってる」というポイントだけでは、後輩たちにドシドシ追い抜かれていくんだろうなぁと感じています。

[toc]

後輩の方が縄跳びが上手である

いまをときめく現役選手は本当に縄跳びが上手です。名古屋なわとびスクールの生徒ですら、自分のできない技をやってますからね。

つくばRSCで活躍するまっちゃんの縄跳び教室の元教え子たちなんて、もはや世界トップレベル。競技力で言えば縄のまっちゃんなんてお話にならない。技術で言えばあっという間に彼らに追い抜かれていました。

もちろん「年齢による衰え」と言うことはできます。一つの事実でもあるからです。しかし年齢よりも大きいのは学ぶことを止めたからなのかなと思うのです。

学ぶことを止めると成長が止まる必然

2009年で縄跳び競技を引退してからは、縄跳び競技については現役選手ほどの熱量では学んでいません。

どの選手がスゴイとか、どの技が熱いとか、ルールでどんな変更があったかとか、当事者で頑張ってる選手の熱量には到底及ばないんですよね。

もちろん名古屋なわとびスクールの子どもに指導するための知識や情報収集は欠かしません。でも自らがトップレベルの技術を身につけるための熱量とはまた異なる。

だからこそ高い熱量を持って取り組んでいる現役選手のほうが技術的には上手な選手が多いし、それこそ教え子にもガシガシ抜かれていくんです。

ただ、抜かれていくのは悪いばかりではありません。

何を学び、何を学ばないかを選択する

自身の競技力を高める学びは止めてしまいました。これはあえて学ばない選択をしたともいえると思うのです。

現役選手は競技力を高めて世界一を狙う気持で頑張って欲しい。でも縄のまっちゃんはいま、パフォーマーや表現者、指導者の方に高い熱量を持っているのです。

人の時間は有限ですし、集中力や元気、熱量もすべて有限だと考えています。どれもこれもに満遍なく十分な熱量を費やすのは無理なんですよ。

だからこそ無意識のうちにいま熱量を掛けるべき対象を取捨選択して、いま本当にやるたいことに集中しているんです。

全部を頑張ってる人の落とし穴

頑張るのは良いことかもしれません。努力をしているのは周囲から評価されるかもしれません。

しかし、なんでもかんでも頑張るのは考えもの。100ある熱量を1つのことに向けるのか、10のことに向けるのかでは成果が変わってきます。

人間、不思議と直感的にやりたいことを知っているもの。それを環境や周囲の言葉、理性で誤魔化してしまうのです。

得体の知れない息苦しさを感じたら、静かに胸に手を当てて「いまやりたいのは、本当にコレ?」と自問自答してみてはどうでしょうか?