パフォーマンスの哲学

「見せたい」と「見たい」の溝を生む、理解しにくさの落とし穴

こんにちは!縄跳びパフォーマーのまっちゃん(@macchan8130)です。

スポーツをパフォーマンスに変化させたジャンルが増えてきました。サッカーやバスケット、BMXも同じくスポーツをパフォーマンスにしたジャンルですね。

これらのジャンルのパフォーマンスに共通するのが演技時間が短いこと。身体を使った演技ですからね。どうしても10分と演技を続けることが出来ません。

でも数分で演技を終えることはできない。すると技の紹介をして演技時間を伸ばす方法にたどり着くんです。

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技の紹介は求められているか?

演技を構成するのは様々な技です。

技には難易度があり、中には世界で数名しか出来ない難易度の高い技もありますよね。ほかにも一般の人が見たことのない技、知らない技など、本当にたくさんの技があるんですよ。なわとびにも100種類以上の技がありますし。

これら沢山ある技を順番に技を紹介していくことで、時間を繋ぐことができるのです。

くわえて、自分達はこんな技ができるんだよ!というアピールになる。世界レベルの技ができて「この人すごい!」と観客が思ってくれる、と。

しかし技紹介は大きな落とし穴があるんです。

観客は難しい技を見たがってるのか??

練習を重ねて難しい技ができたらうれしいですよね。時間を掛ければ掛けただけ、人に見て欲しい気持ちが芽生えるのも理解できます。

ただこの「人に見て欲しい」が、本当に観客が見たいと一致するとは限らないんですよ。

もう一度、観客が求めているのは何かを考えてみましょう。スゴ技をみて驚きたいのは正しいでしょう。でもスロー再生しなければ見えないような、理解しにくさは求めてないんです。

あなたは個別の技をYoutubeで見ても楽しいかもしれません。しかし全く知らないジャンルの技動画をひたすら見て、楽しいでしょうか?

ここにパフォーマンスを見せたい側と、見る側の「溝」があるのです。

楽しんでもらう方法をもっと必死に考える

スポーツ系のパフォーマンスが時間が持たないのはよくわかります。体力が持ちませんし、演技のバリエーションもそうそう増やせるものじゃありません。

でも最終的な目的はどこにあったでしょうか。30分間をお客様に楽しんでもらうことですよね。技を見せるだけが楽しんでもらう手段ではありません。

技にばかり集中していると、観客とのコミュニケーションを疎かにしがち。一度「技」から離れて「パフォーマンス」に集中して考えてはどうでしょうか?